転職活動の話をしているとよく出てくる言葉、IターンやUターン。
例えば大型連休などでよく耳にする「Uターンラッシュ」などは聞き覚えがあると思います。
人がある場所から別の場所に行き、また元の場所に戻る動きのことを「Uターン」といいます。
では、転職活動の話の時に出てくるUターンやIターン、Jターンとは何でしょうか?
簡単に説明させていただきます。
Uターン転職
地方からどこか別の地域へ移り住み、その後また元の地方へ戻り住むこと。
(例)石川県金沢市出身のAさんが上京し、10年後に実家のある石川県金沢市へ戻って住む。
Uターン転職する理由としては、家族の近くで暮らすことの安心感や、実家に暮らすことで生活にゆとりを持ちたいという声が多いようです。
メリット
- 地方へのUターン転職であれば、生活にかかるコストが都会よりも抑えられる。
- 都会では毎日満員電車での通勤だったが、地元ではマイカーや徒歩での通勤でストレスがなくなる。
- 親しみのある慣れた土地で生活できる。
- 両親が近くにいるので親孝行もでき、子育て中も心強い。
- 毎年、正月や盆に帰省するのに費用が掛かったが、それがなくなる。
- 自分が生まれ育った土地に貢献できる。
Iターン転職
生まれ育った地域(主に大都市)からどこか別の地方へ移り住むこと。
(例) 東京都出身のBさんが富山県富山市にへ移り住む。
Iターン転職を選んだ理由としては、その地方の産業への興味や、自然などその地方の魅力に惹かれたという声も聞かれ、「その地方でしかできないことをやりたい」というその地方への特別な思いで、Iターン転職を決める人もいます。
メリット
- 新しい土地で過ごすことで交友関係が広がる。
- 自分にとって、第二の故郷ができる。
- 都会からのIターン転職者が育児中であれば、のびのびとした環境で子育てをすることができる。また、夫婦どちらかの地元へのIターンだった場合には、実家の両親に育児サポートもしてもらえる。
Jターン転職
地方からどこか別の地域(主に大都市)に移り住み、その後生まれ育った地方近くの(大都市よりも規模の小さい)地方大都市圏や、中規模な都市へ戻り住むこと。
福井県越前市出身のCさんが東京へ上京し、5年後に越前市近くの福井市へ移り住む。
Jターン転職を選んだ理由としては、親元へ駆けつけやすい、故郷には仕事がなかった、幼い頃から馴染みのある土地が良いなどがあります。
メリット
- 帰省時の交通費や負荷が軽減
- 親の協力を得やすい
- 都市部より物価が安く生活しやすい
- 地元と文化や習慣が似ている
- 生まれ故郷と比べ便利
UターンやIターン、Jターンでの地方への転職にはメリットもあれば下記のようなデメリットもあります。
デメリット
- 年収が下がる場合が多い
- 大都市圏と比べると求人数が少ない
- 勉強会の開催数が少ない
- 横の繋がりを重視する文化がある
UターンやIターン、Jターン転職は通常の転職と違い、「仕事」や「会社」を変えるだけではなく「生活環境」を大きく変えることになります。転職をした後に、「こんなはずではなかった…」とならないように、しっかり移住先について事前の情報集めをしましょう。