世の中には様々な転職エージェントや転職サイトがあります。
それらのサイトをご覧になられている方はご存じかと思いますが、企業名が表示されている求人もあれば、企業名が表示されていない匿名の求人もあります。
上記はどちらもサイトに表示されている求人ではありますが、あえて社名を出したくないという会社が存在します。
この場合、なぜ企業は社名をオープンにしないのでしょうか？
今回ご紹介するのは、その「非公開求人」についてです。
非公開求人という名前だけ聞くと、「なんだか怪しい…」「訳あり求人なのでは」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな心配はご無用です！
そこで、「非公開求人とはなにか？」「企業が社名を伏せる理由とメリット・デメリット」について解説いたします。
目次
転職エージェントや転職サイトのスカウトサービスでの「非公開求人」とは？
非公開求人は怪しい？訳あり求人？
転職活動をされている皆さんは「非公開求人」という求人があることを知っていますか？
「非公開」という言葉から、非公開求人は「世の中で大々的に募集できない仕事なのでは」「怪しい訳ありの求人なのでは」「ブラック企業の求人なのかも」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、非公開求人は決して怪しい求人のことではありません。
非公開求人は一般には公開にされていない求人のこと
非公開求人とは、一般にはオープンにされていない求人のことです。
転職エージェントや転職サイトに問い合わせをしないと、「非公開求人を保有しているのか」「非公開求人の内容はどんなものなのか」を知ることはできません。
「公開されている求人には自分に合うものがなかった」「サイトに載っていない求人情報も知りたい」などの理由で、皆さんが非公開求人の情報を得たい場合は、まずは転職エージェントや転職サイトに登録する必要があります。
その他、ほくりくFIT転職の場合は、サイトに掲載しているけれども、求人企業名は匿名として求人情報のみ公開している場合があります。
すべての非公開求人が公開されるわけではない
ただし注意して欲しいのは、転職エージェントに登録したからと言って、すべての非公開求人が公開されるわけではないということです。
企業がサイトに求人情報を公開していないことには理由があります。
例えば、「○○○資格取得者限定」や「△△△の実務経験5年以上」といった求人のように一定の要件があり、それを満たさないと応募できない場合があります。
そして、そのあたりの条件についてはそれぞれの企業によってまちまちです。
逆に言えば、転職エージェントなどでは様々な企業の非公開求人を保有しているため、ご自身の経験やキャリアを面談で伝えることによって、あなたの特性を活かすことのできる求人を提案してくれる可能性があるのです。
企業が求人の社名を伏せるのはなぜ？非公開求人にする理由
非公開求人と聞くと、なんとなく怪しいイメージをお持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。
企業はなぜ求人の社名をあえて伏せるのでしょうか。
以下でその理由を見ていきましょう。
ターゲット以外の応募者が増えるのを防ぐため
一般の方が見られる転職エージェントのWebサイトは、誰にでも見られるサイトであるため、企業側にとって本当に欲しいターゲット以外にも、求人が表示されます。
そのため、大手企業や人気のある企業の場合は、求めている求人要件とは少々ずれがあっても、応募したいと考える人が多く出てくる可能性があります。
そうなると企業側の応募者への対応も大変になり、採用工数が増加する上に、断らねばならない人数も増えてしまい、企業イメージを損なう恐れもあります。
このように募集企業が大手・人気企業の場合は、採用コストの削減・リスクの低減を図ることを目的として、サイト上で社名を伏せたり非公開求人にする対応をとることがあるのです。
同業他社（ライバル企業など）に採用情報を知られるのを防ぐため
企業が事業を遂行するにあたり、人材採用は大変重要で意味のあるものです。
例えば同業のライバル会社が○○職の採用に積極的だとわかれば、「その分野に弱みがあるのでは？」「新規事業の立ち上げをやろうとしているのではないか？」など、見る人が見ればその会社の戦略や方向性が露わになるケースがあります。
このように求人内容が、企業経営の中で特に重要なポジションや特定のスキルを狙ったものの場合は、非公開求人とされることが多いでしょう。
企業名で判断されるのを防ぐため
中堅・中小企業の場合は、当然ですが大企業よりも知名度がありません。
そのため、特に転職サイトなどでは、その他多くの求人情報の中で埋もれてしまい、応募がうまく集まらない可能性があります。
あえて社名を伏せ、特定の検索ワードで見つけてもらえるようにすると、会社名ではなく職種や仕事の中身で判断してもらえるようになり、応募数の増加が期待できます。
このように中堅・中小企業の場合は、上記の目的で社名を非公開にされている場合もあります。
求人内容について社内に知られるのを防ぐため
「今後極秘プロジェクトが立ち上がる」「人事情報として誰が辞めるのか知られたくない（どの部署で欠員が出るか知られたくない）」などの理由で、求人企業の社内の人間にも知られたくない場合があります。
その場合も非公開求人として募集されます。
企業が非公開求人にするメリット・デメリット
メリット：採用活動の効率化
企業にとって人材採用はとても大切ですが、採用担当者にとって求人はとても手間暇のかかる業務です。
求職者にとっては少々失礼かもしれませんが、非公開求人にすることで、ターゲットとなりうる特定のスキルやキャリアがない方との接触は出来るだけ抑えて、求める人材に対してピンポイントにアプローチできることが、企業側にとっての最大のメリットになります。
メリット：求職者のレベルアップ
非公開求人は、全ての求職者に対してご紹介する訳ではありません。
その求人にあったキャリアや経験をお持ちの方のみにご紹介するものです。
そのため、非公開求人をご提案することで、より意欲を高く、自分自身のキャリアに自信を持ってもらうことができます。
また、転職エージェントが介在することにより、企業規模や知名度にこだわらない、業務内容やミッションに重点を置いた仕事重視の人材を見出すことが可能となります。
デメリット：ターゲット人材が必ずしも現れるとは限らない
非公開にするということは、その企業を目当てに登録する人がいないということになります。
そのため、求人内容によっては上手くマッチングできないケースも考えられます。
特に人数が限られるような特殊な職種については、その求人に関するキーワードに反応してくる方がいないと、現実的にはなかなか採用に結びつかないこともあります。
求職者にとって非公開求人はメリットがある？
自分が知らない優良求人や大手企業の求人を知るチャンス！
非公開求人の中には、優良求人や大手企業の求人がある場合があります。
その情報はサイトには載ってないので、求職者にとって転職の選択肢が広がります。
あなたにとって非公開求人に出会うことは大きなチャンスなのです。
非公開求人に応募するには？
まずは転職エージェントに登録しよう
非公開求人に応募するためには、転職エージェントに登録する必要があります。
非公開求人を行っている多くの企業は、応募者のキャリアや経験にこだわりを持っています。
転職エージェントに登録した後に、転職面談であなたの今までの経験やスキルを確認し、専任コンサルタントと相談した上で、非公開求人の紹介を受ける事ができます。
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