転職の選考プロセスでは、必ず面接に挑むことになりますが、「面接の流れについて具体的なイメージが出来ない」「どんな対策をしたら良いかわからない」と悩まれる方もいらっしゃると思います。
弊社では、担当コンサルタントが面接同行することを推奨しております。そこで、その数百回に及ぶ同席経験を基に、面接の流れを「面接官がチェックしているポイント」と「押さえておくべきポイント」を添えて、わかりやすく整理してご説明いたします。
面接の流れ
自己紹介
自己紹介はわかりやすく簡潔に答えることをおすすめします。
■面接官がチェックしているポイント■
・簡潔にまとめた自己紹介か？
・表情やしゃべり方により、人柄や雰囲気を確認している。
■押さえておくべきポイント■
・事前に説明すべき内容を整理し、メモ等に残しておきましょう。
・説明順を整理しておきましょう。
現在の仕事内容
現在の仕事内容は、提出した職務経歴書に沿って、古い順から説明します。
自己紹介同様、わかりやすく簡潔に説明することをおすすめします。
また、現職の会社の従業員数や売り上げ、担当部署の規模等も確認しておきましょう。
■面接官がチェックしているポイント■
・職務内容そのもの。
・説明が簡潔でわかりやすいか確認。
・民間企業社員として、基本的な数字把握が出来ているか。
■押さえておくべきポイント■
・詳細に説明する職務と、サラッと流す部分を事前に整理しておきましょう。
※詳細説明する職務→面接官が興味を持つと予想される部分のこと
転職理由
転職理由はほぼ100％質問されます。
回答があいまいだったり、自己中心的な理由（企業への文句や愚痴・不満）の場合、不合格になるケースもあります。特に転職歴が多い方、自己都合で転職される方は、面接官が共感できる回答が必要です。そうでないと「仮に入社しても、また退職するリスクが大いにある」と敬遠されてしまいがちです。
■面接官がチェックしているポイント■
・本人に原因がないか？
・転職動機が不純でないか？
■押さえておくべきポイント■
・正当で誠実な理由をまとめておきましょう。
・自分に原因がある場合は、正直に回答し、「振り返ってみると自分が悪かった（考えが浅かった）が今は反省している」等、誠実に伝えると良いでしょう。
志望動機
志望動機では、「数ある企業の中でなぜ弊社を選んだのか？」「弊社に仮に入社した場合、どのような活躍ができるのか？」等を確認されます。
■面接官がチェックしているポイント■
・志望動機が納得できる（腑に落ちる）ものかどうかの確認。
・今後同僚や部下として受け入れられるか否かを判断。
■押さえておくべきポイント■
・面接官が「なるほど！」と納得できる内容を前もって整理準備しておきましょう。
募集内容の説明
求人票をもとに、募集内容を企業が説明されるので確認します。
この確認を入社前にしっかりしておくことで、「こんなはずではなかった」「イメージと違っていた」「聞いていない」といったギャップがなくなり、より具体的な業務内容を知ることが出来ます。
■面接官がチェックしているポイント■
・ツメをしっかりする方か？甘いか？の確認。
■押さえておくべきポイント■
・事前に求人内容や企業ホームページをじっくり見て、不明点を整理しておく。
条件確認
例えば給与について、求人票に記載されている給与条件は〇〇円～〇〇円（月収）と表現されています。企業には賃金制度（賃金テーブル）が必ずあるので、「仮にご縁があった場合、月収は大体いくらくらいになりそうですか？」と質問しましょう。
この条件確認・交渉については転職エージェントにもよりますが、弊社の場合はエージェントとして条件交渉の後は書面にて正確に応募者の方にお伝えすることにしておりますので、その点はお任せください。
逆質問
一連の流れで聞き損じた事柄や、これは聞いておかねば！と思う事柄を質問しましょう。
また、今回の選考結果はいつ頃連絡をもらえるかも必ず確認しておきましょう。
■面接官がチェックしている事柄■
・質問内容により、熱心さや関心度合いを確認している。
■押さえておくべきポイント■
・事前に求人票や企業ホームページを確認し、質問内容を羅列・整理しておきましょう。
退室
退室時、感謝を込めて「今日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました！」と元気よく御礼を言いましょう。
面接まとめ
以上が主な面接の流れと押さえておくべきポイントになります。
前もってイメージトレーニングを行うと、面接当日の会話も進めやすくなります。
どうしても自信が持てず不安な場合は担当エージェントに相談してみてください。
次に、面接時のマナーやNGポイントを合わせてご紹介します。
面接のマナー
訪問～受付までのマナー
まず絶対に守らなければいけないのが時間です。遅刻は厳禁。事前に会社までの移動手段と移動時間を調べておき、余裕を持って到着するようにしましょう。（面接時間の10分前が望ましいです。）
受付前の最終チェックとして、提出資料、携帯電話がOFFになっているか、身だしなみ（髪型・服装）を確認しましょう。
受付では、「本日〇〇時に面接を予定しております〇〇と申します。人事ご担当の〇〇様にお取次ぎをお願い致します。」とハッキリ用件を伝えましょう。
入室時のマナー
順番が来ましたら、ドアを３回ノックしましょう。（ゆっくりノックする）
中から「どうぞ。」と返事があったら、「失礼します。」という言葉とともに入室してください。
ドアを閉めて、椅子の横に立ち、「〇〇 〇〇（フルネーム）と申します。本日よろしくお願い致します。」と元気に挨拶しましょう。面接官から「どうぞお座りください。」と言われたら、姿勢を正して着席しましょう。
面接中のマナー
基本的に面接官主導で進んでいきます。ある意味、面接官は司会者でもあると考えればイメージできます。
例えば、着席後に「自己紹介をどうぞ。」とか「今日は酷い天気でしたが、弊社までどのくらい時間がかかりましたか？」等、面接官の誘導に沿って答えていきましょう。
そして、人と話するときは目を見て話するのが基本です。目を見るのが苦手な方は、相手の鼻を見て話しましょう。
退室時のマナー
面接がひととおり終わると面接官から「以上を持って面接を終了します。」という宣言があります。面接終了後、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。」と元気よく挨拶し、「失礼します。」とドアの前でおじぎをしてから、ドアを静かに閉めて退出しましょう。
服装・髪型のマナー
スーツのマナー（男性・女性）
■共通■
ポイントは清潔感と誠実感。
■男性■
色は黒や紺、明るすぎないグレー等、オーソドックスなスタイルが無難です。
■女性■
色は男性と同様ですが、ベージュ等の明るめの色合いのものでもOKです。
髪型のマナー（男性・女性）
■共通■
ポイントは清潔感。
■男性■
額、耳回り、襟あしなどが長くないか、色（明るすぎないか）を確認しましょう。
■女性■
前髪、全体の長さ（さがる場合は髪留め）、色（明るすぎないか）を確認しましょう。
カバン・靴のマナー
■カバン■
普段使用しているビジネスバックでOK。
■靴■
男性：つま先やかかとは磨かれているか？
女性：ヒールに傷はないか？など、細部に気をつけることで、より清潔感が出ます。
注意！マイナスな印象を与えてしまうこと
遅刻・早すぎる到着
まず遅刻は厳禁。社会人としての基本行動が出来てないということで、面接以前の問題です。やむを得ず遅刻する場合は、会社に電話をして遅れる旨と到着時間を伝えましょう。
また、早すぎる到着も控えましょう。面接官もスケジュールを立てて仕事をしているので迷惑になります。15分前の到着、10分前の受付が理想です。
挨拶の声が小さい
挨拶の声が小さいと、社会性（社会に適応する能力）やコミュニケーション能力が低いと判断されます。
また、「入社意欲があるのだろうか？」と判断されてもしかたありません。
なので、緊張する気持ちを押さえ、思い切って元気に挨拶しましょう。
清潔感がない
面接での第一印象を決める大きなポイントは「身だしなみ」です。
清潔感がないと、普段の生活がだらしないと思われても仕方ありません。
日頃から清潔感をもった身だしなみを心掛けましょう。
言葉遣いが悪い
言葉遣いには人柄が現れるといいます。
細かい内容に注目する前に、まずは基本的な言葉遣いをおさえておきましょう。
面接Ｑ＆Ａ
「私服でお越しください」と言われたら（男性・女性）
■共通■
明らかに「私服でお越しください」と言われたら、私服で伺いましょう。背景には必ず理由があるはずです。これが「私服でもいいですよ。」であれば意味が変わってきます。
ただ、「節度のある私服」を心掛けましょう。Tシャツ・短パン・サンダル・デニム等のラフな服装はNGです。綺麗めなビジネスカジュアルが無難でしょう。
■男性■
襟のついたシャツ（ポロシャツ）にスラックス等、清潔感のある服装が望ましい。
■女性■
ブラウスやシャツ、パンツやスカート（足を露出しすぎない膝が隠れる丈のもの）、シンプルでヒールの低いパンプス等、ビジネスカジュアルが望ましい。
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