目次
富山県の就労状況の実態
富山県にUターンするのであれば、引っ越し先で就職できるかどうかは非常に重要な問題です。富山県内の就労状況はどのようになっているのか、収入と求人倍率の二つの点から確認してみましょう。
富山県の平均収入
令和元年時点の厚生労働省のデータでは、富山県内での月の賃金平均は27万7000円です。全国平であるは30万7700円をやや下回っています。東京・神奈川・大阪を除いた地方都市と比較した場合はほぼ平均程度となります。
首都圏からのUターンの場合は収入が低くなる可能性がありますが、地方都市間でのUターンでは収入の減少を過剰に心配する必要はなさそうです。
富山県の有効求人倍率
富山県の有効求人倍率は、全国平均より高い状況が続いています。平成28年度から令和元年にかけて、おおむね1.6倍から2.0倍の間で推移しており、例年全国平均より0.1から0.3倍程度高いです。
令和2年に入ってからは徐々に倍率は低下しており、5月の時点で全国平均より0.1倍ほど高い1.2倍となっています。
全国的な雇用の情勢に連動して倍率は上下していますが、どのタイミングでも富山県はおおむね全国平均より高い求人倍率を維持しています。
富山県にUターン転職をする際のメリット・デメリット
Uターン転職は、引っ越しを伴わない転職と比較して、いくつか注意が必要なポイントが存在します。メリットとデメリットを確認してみましょう。
狙った仕事が見つかるとは限らない
富山に限らず、地方にUターン転職する場合、希望どおりの仕事に就けるとは限らない点に注意が必要です。首都圏と比較すると企業が少ないため、自分が狙っている仕事に空きがないことも考えられます。
富山に限らず、地方にUターン転職する場合、希望どおりの仕事に就けるとは限らない点に注意が必要です。首都圏と比較すると企業が少ないため、自分が狙っている仕事に空きがないことも考えられます。
正規雇用率が高く安定して働ける環境が整っている
雇用形態の面から見ると、富山県は正規雇用率が高く安定して働ける環境が整っているといえます。正規雇用率は全国3位を誇っており、34歳までの若い年代に絞った場合は全国1位の記録を持っています。若者世代の8割近くが正規雇用として働いている計算です。
また、富山県は働いている女性の数と勤続年数も全国トップクラス。誰もが安心して働ける環境が整っているといえるでしょう。
富山県は、Uターンを機に正社員になりたい方や、安定した仕事を継続したい方には特に適しています。
仕事は引っ越し前に決めてしまうのがおすすめ
正規雇用率が高く魅力的な富山県ですが、Uターン後の仕事は移り住む前に内定をとっておくことをおすすめします。地方都市特有の「希望の仕事がないことがある」という事情から、経済地盤があるうちに時間をかけて仕事を探すのが望ましいからです。
まずは富山県の雇用情勢や求人の状況を監視しつつ、自分の希望に一致する仕事があるかを確認してみましょう。
住みやすい街富山県
都会の喧騒から離れて富山にやってきた人は「富山は住みやすい」という方が多いです。富山県の住みやすさ、働きやすさの秘密を三つのポイントから紹介していきます。
生活コストが低く済む
富山県の魅力の一つは、生活コストが比較的安く済むことです。特に、生活費のうち3割から4割を占める住居費は格安と言ってよいでしょう。
富山市と東京都の賃貸住宅の家賃を比較した場合、家賃平均はおよそ東京の40%程度。首都圏から地方都市にUターンすると給与が下がってしまう場合もありますが、移住に伴い支出も減少するため、生活水準はそう変わらないという方も多いです。
満員電車で通勤する必要がない
富山県は住居費が安いため、必ずしも満員電車を利用して通勤する必要がありません。浮いた住居費での車の購入や、職場の近くの家を借りることもできるからです。
都会で暮らす人が、ストレスの元として真っ先に挙げるものの一つが満員電車。毎朝のストレスから解放され、通勤が楽になるのは大きなメリットといえます。
子供を育てやすい環境が整っている
女性の就労率が高い富山県は、子育てのしやすい環境も整っています。保育所の待機児童数ゼロの記録を例年打ち立てており、必要に応じて保育所を利用できます。共働きの夫婦には嬉しいポイントです。
また、児童医療の助成制度など、子育てのための公的支援も豊富に用意されています。自治体を挙げて子育てのしやすい環境をつくっています。
富山県へのUターンも選択肢の一つに
正規雇用率が高い、子育てがしやすいなど、富山県は暮らしやすく働きやすい条件が揃った県です。希望の仕事があるかどうかがネックですが、転職エージェントを通して情報収集をおこなえば、引っ越し後の就業の見通しを調べることもできます。転職方法の一つとして富山へのUターンも検討してみてはいかがでしょうか。