北陸3県（富山・石川・福井）は製造業が盛んな地域です。
なかでも富山県は、製造業の事業所規模が大きいことをご存知ですか？
簡単に説明すると、お隣の石川県は製造業の事業所数は富山を上回るのに、製造業に携わる人口は富山県よりも少ないのです。
それはつまり、富山県の製造事業所の規模が石川県より大きいということです。
富山県には医薬品を中心とする化学、アルミ等の非鉄金属、金属製品、機械等、規模が大きな工場がたくさんあります。
そして、工業用用地を新たに造成されているのを目にします。
富山の地元新聞を見ていても感じるのですが、全国区規模の企業が新たに富山に製造拠点を作ったり、地元企業が新規工場を建てたりと、ますます製造業が盛んになるのだろうと思われます。
このように、大規模工場が多い富山県の製造業の企業から、求人としてお預かりする職種の中に「生産管理」があります。
今回は、富山県の求人でよく見る生産管理という職種とは、実際にどんな仕事なのかご説明いたします。
目次
生産管理という職種について
生産管理とは、生産活動を効率的に進めるためにあらゆる部門・製造工程を総合的に管理する仕事
生産管理職を一般的に説明すると、製造業において生産活動を効率的に進めるためにあらゆる部門・製造工程を総合的に管理する仕事と言えますが、規模や体制によって、位置付けが変わってくることを覚えておきましょう。
大きな流れでいうと下記のとおりです。
・営業部門からの市場の需要予測に基づいて生産計画を立てる
・材料や部品の調達や購買の価格交渉や総合的な管理
・生産計画・品質管理・納期管理・在庫管理（要員計画や製造設備の把握も必須）
製造工場を思い浮かべると、「生産管理」という職種にはまだまだやるべき仕事がたくさんあるのが実情です。
小さな工場であれば、生産管理＝工場長と兼務する場合も多々あります。
また企業によっては生産管理職という求人でありながら、「調達や購買に強い人」「工場内の人員のマネジメントができる人」「生産管理でありながら客先対応ができる人」と役割が幅広な場合があります。
先に書いたように、規模や体制によってどんなところに強みがある人を望むのか、富山県内の求人を見るかぎり、企業によって求人ニーズが変わってくると言えるでしょう。
生産管理に役立つスキル・経験とは？
何よりも必要不可欠なのは、「コミュニケーション能力」と「マネジメント能力」です。
人を動かす立場であるので、物言わぬ生産管理職はまず求められません。
購買先や外注先とのやりとり、製造工程を管理する際には社内の製造現場や品質管理の部門メンバーへの指示、受注や納期等などの調整については社内の営業メンバーや時には顧客と直接やりとりすることも生産管理職には求められます。
工場内の人やモノの流れを把握し、先を見越した「調整力」も必要になるので、工場全体の流れや生産工程を熟知した方が適していると言えます。
そして、製造工程で起きる様々なトラブルに的確な指示を出せる「判断力」も必要不可欠です。
また、製造業では生産管理をIT化している企業がほとんどですが、システムが高度すぎて使いこなせていない企業が多いのも事実です。それは、システムの一部の機能だけ使っているというパターンです。
前職で生産管理システムをフル活用していた方にとっては、転職の際にそのことがプラス要素と応募企業側がとらえてくれることがあります。
各社で導入しているシステムは違いますが、転職の際には生産管理システムそのものの基本を理解しているということをアピールするのをおすすめします。
生産管理に向いている人とは？
一番わかりやすいのは、部活動やクラブの主将タイプです。
先にも言いましたが、「マネジメント能力」は生産管理職にとって必要不可欠な要素です。
全体を見ながら、適切な人の配置が出来ることや的確な指示を出せることが必須になります。
状況を察しながら問題がありそうなところには先回り、もしトラブルが起きたとしても最前線で指示を出し、どんなときも冷静に対応できるような資質が求められます。
何であれ、今までにチームをまとめてきたという経験があれば通じる業務ではないかと思います。
その他、生産管理業務に不可欠なのが、「数値的な視点」です。
「採算の取れるものづくりをすること」、そして「納期までの生産工程を計画すること」等、生産管理の仕事は数字とは切り離せない業務です。
そして、製造の流れを理解できていないと、的確な指示も出せません。
関わる部署、製造の各工程など、潜在的にある課題をキャッチする力も必要になります。
つまり、「開放的にいろいろなところに常にアンテナをはれるようなタイプ」の方が向いています。
富山県での生産管理の転職事情
どんな企業（業種）に生産管理の職種があるの？
富山県では、下記のような企業（業種）に生産管理の職種があります。
【求人事例1】富山市内（非鉄製造業）
仕事内容：受注生産品の納期管理／在庫管理（製品・半完成品・部品）／部品生産の納期管理／外注加工委託管理／部品仕入れ業務
【求人事例2】南砺地区（プラスチック成形関連）
仕事内容：調達業務（海外工場への輸出入含む）／入荷・出荷管理／外注管理
【求人事例3】高岡市内（金属加工）
仕事内容：独自開発の基幹システムのサポート業務／基幹システムの改良（正確な生産管理と作業効率向上が実現できること）／受発注処理／外注管理／納期管理／取引先との打合せ／社内システムを用いてのその他管理業務
【求人事例4】高岡市内（非鉄製造業）
仕事内容：生産計画の企画立案／発注業務、／購買業務／納期管理業務／出荷管理業務
【求人事例5】富山市内（医薬品製造業）
仕事内容：生産計画立案／原料資材の所要量展開／医薬品製造委託元担当者との調整／購買業務および交渉／品質管理業務（GMP運用経験）／生産実績データ解析／報告書作成
生産管理とは具体的にどんな業務をするの？
前述しましたが、「生産計画から出荷管理までに至るまでの管理業務」が主な仕事となります。
まずは「生産計画」を立てること。
社内からの情報や実績からの分析、マーケティングの状況を踏まえて、生産計画を立てることになります。
必要なものを必要な時に供給するために、工場をいかに効率よく動かすかを考えて、先々を見越した生産計画を立案すること、これは生産管理職の中でもウェイトを占める業務になります。
それがあって、「各製造工程の管理業務」が出てきます。
計画を立てる上で、「材料・資材の調達や人員配置を考え納期を踏まえて、工場の生産稼働率があがるようにすること」、これもまた重要な業務です。
そしてモノができたら、品質が維持されているかどうかをチェックする「品質管理業務」も、生産管理下で行われる業務となります。
品質上のトラブルがあれば各部署と連携、協力して対応、また顧客に対しても直にやりとりを行う場面も出てくるでしょう。
そして、最後、納期に合わせた「出荷管理」も生産管理下の業務となります。
企業によって業務内容に違いは多少ありますが、生産管理職は工場ラインの要であると言えでしょう。
富山県で生産管理の職種は転職しやすい？
製造業の経験者であれば、生産管理職への転職のチャンスはあると思います。
製造しているものは違えど、製造工場全体のながれを意識して仕事に従事しておられた方であれば、なお可能性が広がります。
富山県内の場合、中小企業では工場長が生産管理職を兼務しているパターンが多いので、工場長になりたいという意欲ある方であれば、生産管理職にもうってつけの人材だと思います。
生産管理の部署があるような富山の地元大手企業については、生産管理部署が複数人で構成されているので、生産管理業務の一部分の業務をメインに任せたいという求人であることが多いです。
具体的に説明すると、生産管理という職種で募集しているものの、「購買業務に強い方」「工程管理ができる方」「品質管理経験者」など、特定のスキルや経験をお持ちの方を募集したいという求人です。
そのような求人の場合は、生産管理としての実務経験者であることが必須条件になることが多いです。
そういった意味では、富山県内には製造業に従事している方が多いので、「生産管理職候補者」となれる方が非常に多い土地柄なのかもしれません。
異なる業種や職種から生産管理への転職は可能？
当サイト「ほくりくFIT転職」で扱う富山県内の求人からすると、生産管理職を育成するという意味合いの求人については、異なる業種であっても製造業経験者であれば可能性があると言えます。
製造の現場を理解していることは、生産管理職になる上で強みとなるからです。
ただし、生産管理職は外部とのやりとり、社内の各部署とのやりとりが必須になるので、「コミュニケーション力必須」と考えてください。
また、生産管理職のマネージャ―・管理職候補となると、実務経験は必須になるので、業種は違っても同職種経験者である方でなければ厳しいと思います。
資材調達・購買経験者は即戦力になると言えますが、その場合は同業種での経験があるほうが転職時にはプラスに働くだろうと思います。
異なる業種でも似たような資材を使っていれば歓迎、かけ離れている場合はNGということもあり得ます。
但し、予断を持たず、柔軟に対応しようとする意見をお持ちの方は、業種にこだわらずとも、採用される可能性は高いと考えられます。
まとめ
富山県での生産管理の仕事は、製造業の要となる職種
富山県内の製造業において、生産管理職はなくてはならない職種です。
製造業経験者であれば、生産管理系の職種に就きたいと思っていらっしゃる方もいると思います。
生産管理は生産計画から出荷まで管理する業務になりますが、とにかく社内外問わず関わらなければならない人たちが多いということを理解しておきましょう。
繰り返しますが、生産管理職にはコミュニケーション力は必須です。
クラブチームや部活のキャプテン経験者は比較的、生産管理職に向いています。
体育会系の方に向いた職種かもしれませんが、体力・気力だけでは乗り切れません。
生産管理職に就くには知識も必要不可欠です。
リサーチ力、営業的センス、折衝力、製造工程の知識、品質管理、対応力などなど。
工場長に匹敵するほどの仕事だと言っても過言ではありません。
生産管理職の求人で注意したいのが、生産管理職といっても、その求人がどこの部分にウエイトを置いているかということです。
購買や調達なのか、製造の工程管理なのか、品質管理なのか、それを確認した上でご自身の経験やスキルを活かせるかを判断し、その求人に応募するか判断することをおすすめします。
富山県で生産管理の仕事がしたいとお考えの方は「ほくりくFIT転職」へご相談ください
「生産管理職に就きたいけど、どうやって求人を探したらいいのか分からない」と悩まれている方は、「ほくりくFIT転職」にぜひご相談ください。
ほくりくFIT転職は、富山県に特化した転職エージェントです。
富山県富山市にはほくりくFIT転職の富山営業所があり、富山県内の生産管理に関する求人も多数保有しております。
富山県内で生産管理の仕事がしたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご登録ください。
皆さまの転職がよりよいものになるよう、精いっぱいサポートさせていただきます。
