UIターン転職を検討するとき、懸念材料はなんでしょうか。UIターンの場合、ただ単にお住まいを変えるわけではありません。移住をするとは「仕事も含めた生活基盤そのもの」をスイッチすることになります。お住まいを変えずに就業先を変えるだけの転職と異なり、就職先などのお仕事はもちろんのこと、仕事を支える生活環境の変化も考慮する必要があります。
目次
石川県のUターン率が高い理由
生活がしやすい
生活のしやすさは人によって様々な基準があると思いますが、職場にかかわる仕事環境、生活を支える利便性、そして御本人だけではなくご家族などの暮らしを保証する安心度などがあると思われます。特にUターン就職の場合、ご家族と一緒に拠点を移すことが基本になりますし、そもそもご家族のために移住を決意することも多いので、これらの様々な角度からの暮らしやすさを考えるのは大変重要です。仕事が見つかって勇んで転職したものの、生活が不便で…となっても、再び生活拠点を変えるのは容易ではありません。
石川県は昔からUターン率が高いと言われていましたが、その本質的な理由の第一はこの「生活のしやすさ」だと思っています。
通勤時間が短い
ご転職された方が「通勤時間が短くなった」とでよく仰います。実際、通勤時間が30分以内という方は石川県では7割（都市部では3割前後）に上り、趣味や家庭など自分の時間を確保することができます。通勤は毎日のことになりますので、この違いは大変大きいといえるでしょう。
（参考：総務省 統計局 平成20年住宅。土地統計調査 https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2008/nihon/4_3.html）
首都圏からのアクセス抜群
北陸新幹線の開業に伴い首都圏との距離感も近くなりました。地方ですから車を持つことは必要ですが、金沢市周辺では山側環状線・海側環状線の整備が進み、買い物などをはじめ日々の暮らしに不便さを感じることはありません。
また、能登半島と金沢を結ぶ、「のと里山街道（旧・能登有料道路）」の無料化に伴い、自然あふれる奥能登へのアクセスも良くなり、リフレッシュができる環境も整っています。
子育てしやすい
学習環境も自慢の一つ
Uターンを検討するきっかけの一つとして、お子様の誕生やそれに伴うご家族の就業などを条件にする方もおられますが、待機児童ゼロに加え、女性の就業率もトップクラスです。 また、お子さんがおられる場合、将来の進学を考えた教育水準レベルを気になさる方もおられますが、文部科学省の全国学力・学習状況調査では2018年、2019年ともに全国で1位となっており、教育の基盤も安定しています。
（参考：国立教育政策研究所 https://www.nier.go.jp/kaihatsu/zenkokugakuryoku.html）
仕事事情がよい
ニッチトップ企業の多さ
石川県にはニッチトップ企業（小規模マーケットで圧倒的なシェアを持つ企業）が多く、暮らしの身近なところで石川県産の製品や部品が使われていることがまず挙げられます。実際、転職面接のとき「あの製品は石川県で作られていたのですね」「この商品を現職でまさに扱っています」との声をよく耳にします。
高い求人倍率
もともと北陸3県は求人倍率が高く、2019年10月は全国平均1.58に対し富山県1.87、石川県、1.92、福井県2.0となっています。2020年はコロナの影響で求人倍率も全国的に下がりましたが、それでもこの1年間で全国平均を下回った月は一度もありませんでした。
（参考：厚生労働省 一般職業紹介状況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1.html）
ワークライフバランス
ワークライフバランスという言葉が広く浸透していますが、実は「ワーク」に対して「ライフ」が含む項目は多く、しかも人生のステージに応じてその内容も大きく変化していきます。就業、結婚、子育てという風に、生活に沿ったそれぞれの舞台で、常に石川県は上位に位置しています。
まとめ
地方での暮らしに不安を抱える方も多いと思いますが、私ども人材情報センターでは、地域に根差したエージェントだからできる支援として、これらの暮らしに関するアドバイスも行っています。
