石川県でもIT業界の転職需要急増中。今IT業界に求められている人材や技術とは?

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石川県でもIT業界の転職需要急増中。今IT業界に求められている人材や技術とは?

IoT(アイオーティー)、ICT(アイシーティー)、DX(デジタルトランスフォーメーション)。横文字がたくさん並ぶ、IT業界。
時代は常に進化し、それに合わせて人々の生活環境も変化します。
また、その変化に合わせてサービスを創造したり、提供したりと、IT業界は常に動きがあると言っても過言ではありません。
昨日より今日、今日より明日というように技術は目まぐるしく進歩している、そんな顕著な業界の1つがIT業界と言えるでしょう。
この変化は首都圏に限らず、地方でも同様であり、石川県でもIT業界の転職需要が増えてきています。
そこで今回は、「いまIT業界に求められている人材や技術」について解説いたします。
これまでIT業界に興味がなかった方も、憧れはあるけどよく分からないという方も、IT業界での就労・転職支援の一端を担えることができれば幸いです。

IT業界の仕事とは?

「IT業界の仕事」と聞くと、PCを前にカタカタカタカタとキーボードに入力する姿をイメージされるかもしれません。
概ねイメージ通りかとも思いますが、全てがそうとも限りません。
そもそも、IT業界のITとは「Information Technology(情報技術)」のことです。
ここでは、IT業界を更に5つに分類して考えてみましょう。

ハードウェア業界

ハードウェア業界は、PC・スマートフォン・プリンターなどその他PC周辺機器(サプライ品)など、ハードウェアの企画・設計・開発・販売にかかわる業界です。
ハードウェア業界で主に活躍する職種としては、「組み込み系システムエンジニア」が代表的です。
IT業界というよりは、機械メーカーでの仕事のイメージが近いかもしれません。
よって仕事としては、例えばPCの筐体設計(箱となりうる本体の設計)から始まり、制御系とも言われる組み込み系システムエンジニアが主となります。
メーカー的な要素が強いため、ハードウェア業界ではもちろん営業職も重要な職種になってきます。
代表的な企業で言えば、SONYやApple、NECや富士通など、パソコンやスマートフォン等のハードウェアを製造しているメーカーなどが挙げられます。
石川県の企業だと、EIZOやPFUが挙げられます。

ソフトウェア業界

ソフトウェア業界は主に基本のソフトウェアである「OS(オペレーティングシステム)」や「アプリケーションソフト」に関連する業界です。

代表的なOS : Windows、macOS、Linux、iOS、Android
アプリケーション : セキュリティソフト、ゲームソフト、パソコンやスマートフォンで動作するアプリなど

ソフトウェア業界で活躍する職種は「SE(システムエンジニア)」「PG(プログラマ)」と言われる職種等です。一般的なIT業界のイメージは、おそらくこのソフトウェア業界でしょう。

仕事の中身ですが、主に次の2つに分かれます。

(1)受託ソフトウェア開発
クライアント企業の要望を聞き、課題を解決するシステム開発をすることです。
システム開発を進めるうえで重要なことが「要件定義」です。
「クライアントは何で困っているのか」「それを解決するためにはシステムをどのように用いるべきか」「そもそもシステムで課題解決は可能か」「どのような設計をし、どのようなシステムを完成させるのか」「いつ納品できるか」
これらを取りまとめるのが、要件定義という開発にかかわる前段階の打ち合わせであり、SEの重要な業務の1つです。
各クライアントの要望にダイレクトに応じることができる、システムを用いた課題解決の醍醐味と言える業務です。

(2)パッケージソフトウェア開発
汎用的な利用を考えて設計されたソフトウェア開発です。
上記(1)の受託ソフトウェア開発がクライアントの要望から開発していくのに対し、こちらは開発を先に行い、その上で必要であろう企業や市場に販売することが特徴となります。
例えば、表計算ソフト、文書作成ソフト、セキュリティソフト、会計ソフト等です。
具体的な要望をもとに開発するのではなく、こういったものがユーザーにとって必要であろうという、企画力や先見の明も必要となります。

情報処理サービス業界(SI業界)

暮らしや仕事において活用されているITサービスを支えているのが、情報システムです。
そのシステムの構築・運用に関わる業界が情報処理サービス業界と言えます。
SIとSESの2つの分類から、情報処理サービス業界を見ていきましょう。

(1)SI(システムインテグレーション)
SIは情報システムの導入に関して、最初から最後までを請け負うサービスを指します。
情報システムを定義・設計し、開発・構築する。そしてできあがったものを運用し、保守・管理する。
その行程すべてをまとめてSIと呼びます。
尚、このSIを行う従事者のことをシステムインテグレーターやSIer(エスアイヤー)と呼びます。
規模の小さなちょっとしたSIから、社会全般に影響を及ぼすような大規模なSIまで大小様々なものがあります。

(2)SES(システムエンジニアリングサービス)
IT業界にはよくある話ですが、自社でのシステム開発以外に「客先常駐」と言われるように客先に常駐して、プロジェクトチームの一員としてソフトウェアの開発や保守・運用に携わり、技術的なサービスを提供するケースがあります。

SIerには、「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」の3つの系統があります。
メーカー系はソフトウェアやハードウェア業界の系列企業や派生した企業、ユーザー系は企業の情報システム部門が独立して生まれた企業、そして独立系は特定の企業系列には属さず業務を行う企業です。
範囲の広い話ですが、この業界で活躍する職種はシステムエンジニア、プログラマー、コンサルタント等です。
情報処理サービス業界は、企業のIT戦略の策定からシステムの見直しや新システムの導入など、クライアントの経営課題にまでかかわっていくことも特徴の一つです。
この業界の代表的な企業はNTTデータやIBM、野村総合研究所(NRI)などでしょう。
石川県の企業だと、石川コンピュータ・センター、システムサポート、三谷産業等が挙げられます。

インターネット業界

インターネットを利用したサービスや、インターネット上でのサービスを提供する企業です。
検索エンジンやポータルサイト、ECサイトや動画サイト、ソーシャルゲームなど、インターネットを利用するのはパソコンのみならず、今やスマホによりまだまだ伸び続ける業界でしょう。
インターネット業界を細分化して見ていくことができますので、いくつかご説明いたします。

(1)Webサイト制作
企業や店舗などのホームページの構築・運用を行います。
「サイト制作の目的は何か」「どのようなイメージのサイトにするか」等を、打ち合わせを通じてサイトを制作します。
よりサイトにユーザーを集客するためには、どのような発信・工夫が必要か等、コンサルティングサービスを併用して行われていることもあります。
WebデザイナーやWebディレクターといった職種が主に活躍しています。

(2)インターネット広告
ディスプレイ広告、リスティング広告やアフィリエイト広告など、インターネット広告にはいろいろな種類があります。
そのようなインターネット広告に特化した企業が、インターネット広告代理店です。
また、メディアと広告代理店・広告主の仲介役を担うメディアレップという業種もあります。

(3)SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
Facebook、Twitter、LINEに始まりInstagram、TikTokなどで知られるSNS。
毎日利用されている方も多いのではないでしょうか。

インターネット業界で主に活躍する職種としてはWebデザイナー、Webディレクター、マーケティング等です。
インターネット業界の代表的な企業としてGoogleやAmazon、Facebookやヤフー等、石川県だとDMM.com等が挙げられます。

通信サービス業界

通信業界は、電話やインターネット、光ファイバーや無線などの通信インフラを扱う業界です。
今や固定電話より携帯電話やISP(インターネットサービスプロバイダー)などが、通信業界のめぼしいサービスと言えます。
昨今では第5世代移動通信システムである「5G」が通信業界の大きなトピックスでしょう。
5Gは、IoTの普及やVR・ARといった先端技術の実用化に欠かせない技術です。
通信サービスは今後のITの成長を支える重要な業界でしょう。
通信業界で主に活躍する職種に、ネットワークエンジニア、セールスエンジニア、カスタマーサービスなどがあります。
特にネットワークエンジニアはネットワークの設計・構築、ネットワーク運用・保守などが仕事となります。
通信サービス業界の代表的な企業は、NTTやソフトバンク、KDDI、楽天等です。
石川県の企業だと、北陸通信ネットワーク、ほくつう等が挙げられます。

IT業界にはどんな職種がある?

一口に「IT業界」と言ってもその仕事は多岐に渡り、職種もさまざまです。
例えば、「エンジニア」という職種一つとっても、ITインフラの設計・開発、Web設計・開発、社内システムの構築等、いろいろな種類があります。
「IT業界に携わったことがある」「IT業界での実務経験がある」という方であれば、細かな違いも理解できますが、一般的にはなかなか職種の違いは分かりづらいものと思います。
全ての詳細は説明しきれませんが、職種例を記載します。

<IT業界の職種例>
・エンジニア(システム、ソフトウェア、アプリ開発、ネットワーク、インフラ、データベース、セールス等)
・プログラマ
・ソフトウェア開発
・営業
・マーケティング
・データアナリスト
・サイト運営
・ディレクター
・プロジェクトマネージャー
・デザイナー(Web、グラフィック、DTP、CG等)
・コーダー
・プランナー

石川県のIT業界事情

ITという言葉が頻繁に飛び交うようになったのは2000年前後くらい。今から20年ほど遡ることになります。
この頃はITは最新技術の仕事として華やかなイメージがあり、まだ世間的に憧れが強かった時代かもしれません。
その後、いわゆる「IT企業」がどんどん増え、それに伴いIT業界に携わる人材も比例して増えていきました。
そして深夜まで残業したり時には徹夜をしたりするイメージなども浸透し、「新3K(きつい、厳しい、帰れない)」などのネガティブな言葉も聞こえるようになってきました。
IT業界の労働条件が過酷である表れですね(ちなみに一般的に言う「3K」は「きつい、汚い、危険」が代表的)。
この頃からIT業界が敬遠されがちで、人材不足感が強くなり出しました。
大学の学部学科で言う「情報工学」系を履修していたとしても、そのままIT業界には就職せず、全く学びとは別分野へ就職するという学生も出始めたくらいです。
そしてここ数年は、いたるところでのペーパーレス化が進み、それに伴ったプログラマなどの需要は更に急増しました。
特に印刷会社や出版会社でもIT化のサービスが普及し、よりIT系人材は求められるようになっています。

上記でも述べたように、ハードウェアやソフトウェア、インターネット業界など、石川県にもいろいろなIT業界の企業があります。
また、提供するサービスがITに直接関係のない業界でも、社内におけるコミュニケーションや業務推進のためのIT化が進み、「社内SE」と呼ばれるポジションの必要性も強くなっています。
つまりは、「IT人材」や「デジタル人材」と呼ばれる職種のニーズは、石川県でもとても強くあるということが言えます。

今、IT業界に求められている人材や技術とは?

IT業界に求められている【人材】

IT業界経験やITの実務経験者であれば、その経験が該当する分野でのニーズは基本的に強いと捉えてよいでしょう。
とは言え、IT業界の経験があるというだけではどこへでも転職ができるとは限りません。
ITという専門分野の知識があることはもちろん、「一般的なビジネススキル(特にコミュニケーション能力)」等が携わっていることが前提となります。
加えてどの業界でも言えることですが、「この分野の専門だから、これしかやらない(やりたくない)」という人材では通用しません。
首都圏などでは、そもそも会社として専門分野や得意分野が細かく分かれていたりすることもあり、業務におけるスペシャリティが求められがちです。
しかし、地方ではどうしても「上流から下流まで、ワンストップでサービスを提供している」という体制が多く、それに伴い社員1人当たりの守備範囲が広い傾向にあります。
石川や地方のIT業界では、「得意とする言語は○○だけど、それ以外にも積極的に対応し、知識をつけていきたい」というような、前向きで意欲的な人材が求められます。

IT業界に求められている【技術・スキル】

IT業界に求められている技術やスキルは、それぞれにおける専門知識が長けていることに他なりませんが、現在のIT業界は各企業が担当する範囲が広くなっていることが言えます。
よって、得意分野が1つよりも2つあるなど、「複合的なスキル」がある方が、より求められる傾向は強いです。
例えば、「ソフトウェアに関する知識はあるが、ハードウェアに関する知識は乏しい」よりは、「パソコン等は自作で準備できる」など、ハードウェアにも知見がある人の方が求められると言えます。
トレンド的に言えば、「アプリの開発経験がある」「ネットワークやインフラ系の知識・経験がある」「クラウドサービスに携わった経験がある」などは、割と広く求められるキーワードのように思います。

IT業界で役立つ【資格】

IT業界では、「この資格がないとこの仕事ができない」というものはありません。
ただし、資格は客観的なスキルの証明にはなり得ます。
転職をせず現職で勤務を続ける限りは、周囲のメンバーが皆さんのスキルや実力を評価してくれるかもしれません。
しかし、転職という新しい環境へのチャレンジとなると、資格があった方がご自身の知識やスキルをより証明しやすいと言えるでしょう。
また、もし未経験からIT業界への参入を希望する場合、経験が伴わなくても資格保有があれば一定のスキルを示すことができるでしょう。
もっと言えば、どこから勉強を手掛けていいかわからない中で、体系だった勉強の仕方や、業界全体の骨子を学ぶという点においても、資格取得へのチャレンジは有効かもしれません。

<IT系の資格例>
・ITパスポート
・基本情報技術者
・応用情報技術者
・ITストラテジスト
・システムアーキテクト
・プロジェクトマネージャ
・マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
など

転職時には「スキル・技術」をしっかりアピール&「プラスアルファ」の意欲を示すことが大事!

これまでIT業界や求められている人材・技術のことについて書きましたが、「転職」という観点からコンサルタントとして感じていることを記載します。

IT業界では、職務経歴書にてご自身のスキル・技術を示しやすい

例えば営業職で実績を示す場合、「○年連続年間目標達成」「社内100人中3年連続10位以内の営業成績」などと職務経歴書に書かれる方もおられますが、正直スキルは図りづらいところがあります。
もう少し具体的にするなら、「毎月当たりの訪問数が○件、月間の粗利目標▲万円に対し、達成率120%をキープ」などと記載があれば、どれくらいの活動量があり、どれくらい成績を上げているかも少し見えやすくなります。
しかし、それでも我々コンサルタントからすると、「その業界、その会社の体制であれば優秀だったんですね」というだけの評価で、「仮に業界が異なったり会社が異なったりすると、必ずしも同様の実績を上げてくる保証はないのでは」という視点になってしまいます。
しかし、IT業界では「■■という環境で、使用言語は主に▲▲を用い、これくらいの規模のシステムを★ヶ月程度で開発していた」「メンバー規模●人のプロジェクトのリーダー経験がある」という記載があれば、大体どの程度のスキルがあるか図りやすいです。
IT業界はこれまでの実績を可視化(文章にして、ご自身のスキルを示すことができる)しやすい業界であるといえます。

上記だからこそ、場合によっては「プラスアルファ」の意欲が必要である

逆に言えば、職務経歴書である程度のスキルが図ることができてしまうため、企業が求めるスキル・経験に届いていなければ、書類選考にて不合格となりうることもあります。
その際は、
・まだ経験のない分野でも積極的にチャレンジしていきたい
・現在、○○という資格取得に向け勉強中。●年●月に受験予定
など、プラスアルファで勉強・努力していることをアピールをするのも大切です。

石川県のIT業界で活躍したいとお考えの方は「ほくりくFIT転職」へご相談ください

ほくりくFIT転職では、これまで石川県内のIT業界への転職事例も多数ございます。
また、IT業界は業界として人材不足感が強い分、求人票に記載のある求める経験やスキルに至っていない場合でも、応募者の経験とスキルに応じたポジションで採用を検討いただける場合もあり得ます。
なかなか自己エントリーの場合だと、応募企業へここまでの相談はしづらいですが、これらは転職エージェントであるほくりくFIT転職のコンサルタントと相談しながら、転職を進める大きな強みでもあります。
石川県のIT業界への転職をお考えの方は、豊富な知識と沢山の転職サポート実績のある、ほくりくFIT転職のコンサルタントに是非ご相談ください!

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