転職を成功させる「業界研究」のやり方！各業界に向いている人の特徴とは？

皆様はどんな仕事に就きたいか考える上で、「業界研究」を行ったことはありますか？
学生時代に就職活動を行っていた時には、業界研究を行っていた方は多いと思います。
しかし転職を検討していて業界研究を行っている方は、少ないのではないでしょうか？
今回は、転職をする時でも業界研究を行うメリットや、業界研究のやり方、各業界に向いている人の特徴について解説しますので、ご参考になれば幸いです。

「業界研究」について知る

業界研究とは？

業界研究とは、飲食業界・金融業界・ＩT業界など、世の中の多岐にわたる業界について調べ、理解を深めることです。
業界研究をすることにより、自分自身がどの業界に適性があるか判断する材料となります。
さらに業界研究は、ご自身の適性を判断するだけでなく、転職活動において自分が向かうべき方向を定めたり、各業界の方向性や将来性について理解を深めたりすることができます。

なぜ転職活動をする際に業界研究が必要なのか？

転職を考える際、ご自身が知らない業界に対しては、「自分の経験では応募しても採用されないだろう」と諦める方をよくお見受けします。
確かに中途採用の場合において、企業の大半は即戦力となる人材を求めており、業界経験且つ職種経験が必須の求人は多いです。
しかし、中には経験職種が同じであれば、業界の経験がなくてもOKという求人も存在します。
つまり、「業界未経験の方も可」というような求人です。
業界研究を行わずに、経験のある業界という限られた選択肢の中から転職先を選択するのではなく、職種が同じであれば、より多くの業界の中から選択できると幅広に考えてみるのも、転職成功のコツかもしれません。

転職活動の際、業界研究をすることを勧める理由

転職において「業界研究を行うメリット」を3つご紹介いたします。

メリット①入社前後でのギャップを解消することができる

転職を行った後に苦労して入社したにも拘わらず、様々な理由から直ぐに転職するケースはよくあります。
転職をする理由の中で多いのが、入社前に考えていた仕事と業界の慣習の違いもあり、イメージにギャップがあることです。
そのギャップをなくすためには、企業研究も当然必要ですが業界研究も必要です。
もし業界研究をしておけば、企業の業界内での立ち位置を把握でき、業界について詳しく知っておくことでギャップを解消することできるでしょう。

メリット②視野を広く就職活動ができるようになる

ご自身が経験をしていない業界だとしても、業界研究を行うことによって現職と繋がりがあることが分かったり、共通点を知ったりすることで、自分がその業界でも適性があることを知ることができます。
先でもお伝えしましたが、中途採用では同業種・同職種の方が即戦力になり、採用の可能性は高いですが、異業界・同職種の場合でも実績や結果を残してきた方であれば、十分に戦力として評価される可能性があります。
そのため事前にしっかり業界研究を行っていれば、ご自身が異業種でも転職できるかもしれないという可能性が分かり、転職先について選択肢をより多く持つことができます。

メリット③志望動機の理由づけが容易になる

応募する企業の選定が終了し書類選考に進む際、選考前の準備として志望動機を考えなければいけません。
業界研究を行っていれば、応募企業の業界での立ち位置やライバル企業などを知ることにより、企業への理解を深めることができます。
また、業界についてよく理解していれば、志望動機の説明を容易にしたり、深みを増したりすることが可能です。
既に企業に応募する明確な志望動機がある方でも、業界情報について理解しておくことで、万全の体制で面接に臨むことができます。

転職を成功させる「業界研究」のやり方・コツ

①まずは自分の転職軸を定めておく

業界研究を行う前に、ご自身が転職する上で何に優先順位を置いているか、「転職軸」を把握する必要があります。
仕事内容、勤務地、将来性、待遇面など、数ある事項の中から転職先を決める上で何を優先するかは人それぞれです。
転職軸が定まっていないまま業界研究を行ったとしても、業界や企業をしっかり定めることはできません。
まだ転職軸が定まっていない人は、現在の勤務先企業を退職する理由（転職を考えている理由）があると思いますので、そこから派生して転職において優先順位を決めていくと、後の業界研究や企業選びがやりやすくなるでしょう。

②インターネット・書籍・新聞など、複数のツールで業界を調べる

現代では分からないことがあっても物事を調べる手段は多数存在し、容易に知ることができます。
インターネットや新聞では、業界のタイムリーな情報を入手できます。
業界によっては専門の新聞（専門紙）や専門雑誌があるので、それらを見るのもおすすめいたします。
また、業界の団体や協会のホームページでも直近の業界の動向を知ることができます。
新卒向けの就職情報サイトにはいろいろな業界情報が網羅されているので、業界を広く知る上では便利でしょう。
その他、『会社四季報』や『会社四季報　業界地図』などの書籍からは各業界に特化した情報を入手することができます。
但しインターネットの情報は、古い情報や間違った情報も多数存在するので、入手した情報が正しいか判断するためにも複数のツールを活用しましょう。

③ノートやデータにまとめて各業界の特徴などを比較検討する

②で調べた内容をノートやデータにまとめておくことによって、いつでも見返すことができます。
各業界毎にページを分けても良いですが、複数の業界の一覧表を作成することで業界間の比較がしやすくなります。
またその時に、各業界でご自身の経験やスキルが生かせる場があるか、各業界の顧客（個人・法人）はどこか、業界の現況はどうなっているか、将来性があるかなどの情報は最低限押さえておきましょう。

業界研究をして見えてくるもの

自分に合った業界が分かる

業界の全体像をつかむことで、その業界の仕事内容やどのようなスキルや経験が求められそうか、どのような人がその業界で働いていそうなのかが見えてきます。
そして自己分析の結果を参考にしながら、どういった業界が自分に合い、活躍できるそうかが分かるでしょう。

現在の業種・仕事と照らし合わせて、自分に適性があるかどうか判断できる

業界研究してみて、現在自分が勤めている業界が合っていると判断した場合は、今の業界を軸に転職活動を考えましょう。
また、業界研究を行うことで、「実は今の職場は恵まれているのでは？」「転職をしない方がいいのでは？」と気づくこともあります。
その場合は無理に転職をするのではなく、今務めている会社で引き続き頑張ることをおすすめいたします。

転職で応募する業界を絞り込もう

業界研究をして今の業界が合わないと気づいた場合は、他業界への転職活動をすることになります。
その場合は、今の業界の何が自分に合わないのかを考え、自分の性格や指向などと照らし合わせた上で、応募する業界を絞り込んでいきましょう。

各業界に向いている人の特徴

製造業・メーカー

製造業・メーカーは、ものづくりを行っている業種のことです。
商品企画や開発の職種では、ものを一から生み出すことが好きな方や、クリエイティブな仕事がしたい方、市場調査やデータ解析を得意とし論理的に仕事ができる方が向いているでしょう。
現場の製造ラインで仕事をされる方には、高い集中力と技術力が必要になります。
またその一方で、製造トラブルが生じた場合には瞬時に対応することも求められます。
そのため向いているのは、几帳面で丁寧に仕事を進められる方、正確に一つの業務に没頭できる方、問題が発生しても冷静に対応できる方、仕事を効率的に行える方などが該当します。

IT業界

IT業界は世界的にも注目が高く、その技術も日々進歩しています。
その進歩に伴い、知っておかなければいけない情報の量も多くなるため、日々勉強することが必要になります。
また、その中でもプログラマやシステムエンジニアなどは、パソコンと常に向き合う職種ですので、机に向かって淡々と作業できる人、そして常に新しい知識を得ようと勉強がすることが苦にならない人が向いているでしょう。

金融・証券・保険業界

銀行や保険会社などはお金を借りたり貸したり、契約をする際には個人情報を顧客からお預かりしたりする観点から、顧客からの信用がなければ務まりません。
また、多様な業務をこなすため幅広い知識と正確な作業が伴います。
それらの点からこの業界に向いている方は、真面目で誠実な方、几帳面に仕事をこなす方、コミュニケーションがうまく取ることができ、顧客との信頼関係を築ける方が該当します。

医療・介護業界

医療・介護業界では、高齢者の方や障害を持ち上手くコミュニケーションがとることが難しい方、意思疎通がまだ上手く取れない子供や病気をお持ちの方など、あらゆる方々のケアをしたりやりとりをしたりしなければいけません。
そこで、人の役立つこと・手助けをしたいと考えている方、相手の立場に立って物事を考えることができる方、人が好き・世話好きな方が該当します。

アパレル業界

アパレル業界は服の流行が毎年のように変わるので、流行や時代の変化に敏感でなければなりません。
ファッションや流行りのものが好きな方、些細な人の変化に気づくことができる方、店舗で接客を行うのであればコミュニケーションを取ることが好きな方などが該当します。

飲食業界

飲食業界ではお客様のニーズに応えるため、朝から夜まで営業時間を長く設定している店舗があります。
店舗での勤務であれば、出勤はシフト制なので、昼の時間に出勤したり夜に出勤したりと不規則な勤務形態になることがよくあります。
飲食業界に向いているのは体力がある方、細かいところまで気が付く方、人とかかわる仕事がしたい方、人とコミュニケーションをとるのが上手な方、料理が好きで料理や食材に関する知識が豊富な方、段取りよくサービスが提供できる方などが該当します。

業界研究まとめ

「転職活動において業界研究は必要ない」と思う方もいらっしゃいますが、ご自身がよく知らない業界について業界研究を通して知ることで、転職活動を始める前には思いもしなかった転職を実現することもあります。
実際に、「ほくりくFIT転職」では異業種への転職成功事例がたくさんあります。
専任のコンサルタントとの面談で、転職をご希望の方の経験やスキルを詳しくお伺いさせていただき、今までと違う業種の企業へも「この業界・企業で活躍できそう！」とご紹介することがあります。
転職をする上で、どんな業界に進もうと悩まれている方は、ぜひほくりくFIT転職にご相談ください。

ほくりくFIT転職に相談する

転職回数を重ねるほど、転職する時のハードルは上がります。
転職して良かったと思えるように、業界研究、企業研究、自己分析などの事前準備をきちんと行い、転職活動にはベストを尽くしましょう。